ハイブリッドソーラーハウスの仕組み

ハイブリッドソ-ラーハウスの内部

熱エネルギーを作る

熱エネルギーを作る
太陽熱コレクター

太陽熱コレクター ~太陽熱を集める~

 住宅の屋根工事が完了した後に屋根の上に取付けます。冬の低い太陽を効率よく受けられるように、屋根は6寸勾配(数字が大きくなるほど角度が急になります)にして、一階床面積や地域に応じてパネルの枚数を決定します。パネルの表面は強化ガラスで出来ているので安全です。クリーニングの必要はありませんが、新設時の透明さを保つことは不可能ですから、汚れによるロスを5%程度初めから見込んであるので安心です。選択吸収膜装備の高性能集熱器です。


床暖房用ボイラー

補助ボイラー(床暖房用)~日差しのない時に働く~

 日差しが十分に得られない時は、太陽熱に代わってこの床暖房用の補助ボイラーが働いて床暖房を行います。導入コスト・ランニングコストが安い灯油のボイラーを使用します。


給湯用ボイラー

給湯ボイラー(給湯用)~太陽熱を暖房に使う季節や日差しのない時に働く~

 太陽熱を床暖房に使っている季節や、夏でも日差しが十分得られない時は給湯用ボイラーが働いて給湯を行います。導入コスト・ランニングコストを考慮して灯油、ガス、電気から選ぶ事が出来ます。


熱エネルギーを運ぶ

熱エネルギーを運ぶ

パイプ・不凍液 ~太陽熱を蓄熱床、貯湯タンクへと運ぶ~

 屋根の上で温められた不凍液は、熱媒液として蓄熱コンクリートや貯湯タンクの中に施工されたパイプを通り蓄熱したりお湯づくりをします。そして、熱を失った不凍液は再び屋根の上へ戻って温められます。3年毎に定期点検、9年目以降に不凍液の全液交換が必要です。

蓄熱床-蓄熱-床暖-床暖房

ポンプ ~不凍液を循環させる~

(1)屋根→(2)蓄熱床→(3)貯湯タンク→(1)屋根→、、、と不凍液を循環させます。貯湯タンクとセットでポンプユニットとして屋外に配置します。

ハイブリッドソーラーハウス、ポンプユニット

熱エネルギーを活用

熱エネルギーを活用
蓄熱床-床暖-床暖房

蓄熱床 ~暖房が必要な夜から朝まで継続して暖房し続ける~

 太陽熱で暖房するうえで大切なことは、日が照るのは昼間だけで、暖房が欲しいのはおもに日没後や翌朝、とタイミングが合わない事です。その時間のずれを埋めるには蓄熱が重要です。昼間の太陽の熱で温められた蓄熱床は、日が沈んだ後も徐々に熱を放ちながら家を暖め、その温もりは翌朝にもおよんで、冷え込んだ朝も気持ち良くすごせます。


貯湯-超湯タンク-災害時

貯湯タンク~夏は太陽熱でお湯づくり~

 貯湯タンクは長期耐久性のあるステンレス製で水質の劣化がありません。容量は370Lで、しっかり断熱されています。地震などの災害時や断水時は、貯湯タンクのお湯(水)を生活用水として使用することができます。

※貯湯タンクにたまっていたお湯は飲用しないで下さい。飲用の場合は、煮沸のうえ自己責任でご使用ください。

 


その他

コンピューター ~天候や季節に合わせて全自動運転~

 太陽熱利用と補助暖房の切り替え、床暖房と給湯の切り替えはコンピューターが全自動で行うので、自分で操作する必要はありません。

暖房-給湯-ソーラー給湯

操作パネル ~温度設定~

 屋内に設置した操作パネルで温度を上げたり下げたり、蓄熱床の温度や貯湯タンク内のお湯の温度を確認します。色は赤(写真)とアイボリーがあります。

ハイブリッドソーラーハウスのリモコン

熱エネルギーを無駄遣いしない

エネルギーを無駄遣いしない-住宅のエネルギー-エコハウス-エコ住宅
高断熱-高気密-高性能-エネルギーの有効利用-省エネ-燃費

 断熱・気密が悪い  断熱・気密が良い

高断熱・高気密 ~快適生活のための要~

 弊社では、充填断熱に更に外張り断熱をプラスした「プラス断熱」を採用しています。窓やドアからの熱損失も大きいため断熱性能の良いものを使います。また、断熱材の中で空気が動いてしまうと性能が落ちてしまうので、高気密にする事も重要です。